京都の秋は、春の桜の時期についで全国各地から多くの観光者が訪れる季節です。赤色を担当するもみじも大変美しいですが、その横にまぶしい黄色のイチョウがあると、それぞれの美しさが引き立ち秋の景色を更に鮮やかにしてくれます。そんなイチョウのパワーについて、ご紹介します。
紅葉の時期、美しい黄色に色づくイチョウ。その葉には実は驚くべきパワーが秘められています。
イチョウという木の品種が誕生したのが、約2億5000万年前。恐竜がいた時代も氷河期も乗り越えて、今日までイチョウは種が絶滅することなく生き続けています。生命力の強さから、生物学者ダーウィンに「生きている化石」と呼ばれていました。
また、イチョウの寿命というのは、どのくらいあるのでしょう。イチョウ個々の木では、なんと1000年以上生き続けるともいわれています。 イチョウは私たち人間の10数倍もの生命力をもっている、と思うとその生命力の秘密が気になってしまいますね。
強力な生命力を持つイチョウの葉から抽出された「イチョウ葉エキス」は、イチョウの青葉から取れ、主な健康成分はポリフェノールの一種であるフラボノイドと強力な抗酸化作用を持つギンコライドです。イチョウは英語でギンコ(Ginkgo)と言うことからも、名前からイチョウの成分であるということがわかりますね。
また、さらにイチョウ葉エキスには現代の研究により、血管を拡げて血流を改善する他、冷え症の予防や認知症の予防に役立つことがわかっています。
さらに詳しくは、わかさの秘密をご覧ください。
鮮やかな黄色の美しさだけでなく、イチョウはこんなにすごいパワーをその葉に秘めているのですね。
そう思ってイチョウの木を眺めると、たくましさが見えてきます。
また普段目にする銀杏(ぎんなん)はいちょうの種子のことです。
彩りをかねて茶碗蒸しなどの具に使われたり、お酒のおつまみにもなじみの食材ですね。
イチョウには雄木と雌木があり、銀杏は雌木になります。球状の白く硬い殻の中にヒスイ色の胚乳があり、普段 “銀杏”として食しているのは、胚乳の部分です。
銀杏には脂質や糖質、蛋白質やビタミンやミネラルなどが含まれており、高血圧などの予防に役立ちます。
もみじとともに京都の秋に鮮やかな色を添えるイチョウ。
ほっこり京都生活 紅葉特集では、もみじだけでなく、イチョウの名所もご紹介しています。ぜひこの機会に直接京都へ訪れ、イチョウの美しさやたくましさにも注目して秋を楽しんでください。