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祇園祭でお馴染みのお菓子 -亀廣永(かめひろなが)の「したたり」-

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  • 祇園祭でお馴染みのお菓子 -亀廣永(かめひろなが)の「したたり」-

七月の夕暮れ、京の町ではコンチキチンコンチキチンとお囃子の音が聞こえてきます。京の夏の大イベント「祇園祭」です。

祇園祭の始まりはおよそ千百年前。平安時代、京都で流行った疫病を何とかしようと「祇園社」(八坂神社)にて、六十六本の鉾をつくり病魔の退散を祈願したのが始まりです。
以来、千年もの間、町衆の熱意により継承されてきました。

祭の菓子


強い想いで受け継がれてきた祇園祭

京都の歴史とともに歩んできた祇園祭は、毎年七月一日から始まり、三十一日の「疫神社夏越祭」まで一ヵ月にわたり様々なイベントで私たちを楽しませてくれる大規模なお祭です。
幕末の鉾の焼失や資金難、戦争などをくぐり抜けながら、町衆の熱意で守られ、受け継がれてきました。

中心となる八坂神社、鉾を守り受け継ぐ町の人々、壮大な鉾の装飾に携わる匠たち、お稚児さんとその家族、皆が祇園祭にたずさわり、盛り上げてきました。それぞれの鉾に人々のこだわりと、もてなしの工夫が凝らされているのです。

祇園祭の山鉾の一つ、菊水鉾では毎年七月十三日から十六日、鉾会所でお茶席が設けられ、客をもてなします。もともと茶席では一般的な生菓子を振舞っていましたが、訪れた人に鉾にちなんだ専用の茶菓子をという声があがるようになりました。
そこで町内の菓子屋「亀廣永」二代目西井新太郎さんがつくり上げたのが、銘菓「したたり」です。

祭の菓子こだわりインタビュー

菊水鉾の茶席菓子を献上する「亀廣永」さんにお話をお聞きしました。

もとは祇園祭のためのお菓子が、
口コミで評判が広がったそうですね。

1970年ごろに菊水鉾のためのお菓子をとゆわれて考えたんが「したたり」の始まりです。名水「菊水の井」の清涼なしずくをイメージしています。菓名は菊水鉾の由来になった、菊の露を飲み長寿を保ったゆう故事にちなんで付けられました。

当初は祇園祭のときだけにつくる菓子やったんですけど、茶席で召し上がられた方から土産に欲しいゆう声をいただいて、季節を通してつくるようになったんです。

「したたり」は独特の食感が人気ですね。

寒天菓子の一種なんですが、程よい弾力があります。口に入れたらほろりと崩れる食感は炊き方の工夫にあります。
この食感こそが普通の寒天菓子と「したたり」との違いです。
そこが皆さんに受け入れられている部分やと思います。

特に宣伝をしたりしてへんのに、口コミでお客さんが広がっていきました。

黒砂糖を使いながら、クドさがなく、
後味がさっぱりして上品な味わいです。

それは素材へのこだわりにあります。腰の強い丹波の寒天、沖縄産の黒砂糖、阿波産の最高級和三盆、上質のざらめ、選び抜いた素材を使っています。
一番重要なんが「水」。同じ材料・製法でも京都の地下水を使わんとあかんのです。

一つずつ手作りで作り置きはしないとか?

六月の末くらいから忙しくなって、七月の宵山のころには一日に千人分は作ります。すべて手作りのうえ、作り置きはできません。

暑い最中に連日、火を使う過酷な作業に追われます。せやけど、やはり原点になる祇園祭が近づいたら張り合いがありますなあ。

もう三十年以上つくり続けてるんですけど、今でもこれで完成ゆうわけではないんです。毎回、もっとええもんにできるんちゃうかと思って、試行錯誤を重ねているんですよ。

亀廣永 二代目 西井新太郎さん

亀廣永 二代目
西井新太郎さん

祭の菓子こだわりインタビュー


お店にお邪魔してお話を聞いている間にも、数人のお客さんが入ってこられ、「『したたり』ください」と、菓名を名指しで買っていかれます。そのたびに一つずつ「したたり」を包むご主人の嬉しそうなこと。

祇園祭の頃には、今年もまた新たなファンがたくさん生まれそうです。

祭りのあとの興奮と心地よい疲れを落ち着かせてくれる琥珀色の「したたり」。人々のこだわりと想いが詰まった銘菓は、祇園祭とともに受け継がれ、愛されていくのでしょうね。

祭の菓子こだわりインタビュー

  • 「したたり」
    1本 1,100円(税込)

※2015年5月現在の情報です。


おすすめ情報

上記の通り「したたり」は通年販売されているので、京都に訪れた際はぜひ一度食べられてはいかがでしょうか。
ただし、日曜日と祝日はお店がお休みなのでご注意ください。

スポット情報

住所:

〒604-8116京都市中京区高倉通蛸薬師上ル和久屋町359

お問い合せ:

TEL:075-221-5965

営業時間:

午前9時から午後6時

定休日:

日曜・祝日

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