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稚児餅

日本三大祭の一つ「祇園祭」は、7月に約1ヵ月間かけて行われるお祭です。
祇園祭の期間中の数日間だけ食べられる「稚児餅」というお餅をご存じでしょうか。今回は、稚児餅についてご紹介します。

■祇園祭に欠かすことの出来ない「稚児餅」
稚児餅とは、『二軒茶屋中村楼』が7月13日に八坂神社で行われる「稚児社参」に献上するお餅のことです。
13日早朝、潔斎(けっさい:心身を清めること)をした中村楼の当主が、稚児餅を朱塗の神膳に盛り、八坂神社へ奉納され、その後、本殿にて「稚児社参」が執り行われます。「稚児社参」には長刀鉾の稚児と久世駒形稚児が参列し、儀式を終えて神の使いとなった稚児たちは境内の中村楼で休憩し茶席を設け、その際に稚児餅が振舞われます。
長刀鉾の稚児は唯一の生稚児(いきちご:生身の人間の稚児のこと)で、祇園祭の期間は神様の使いとして役目を全うし、山鉾巡行では祭りの先頭として山鉾を先導します。また久世駒形稚児は、17日の神幸祭と24日の還幸祭で駒形のご神体を胸に掛け、馬に乗って素戔鳴尊(スサノオノミコト)を奉じた神輿を先導します。

稚児餅


「長刀鉾稚児社参」についてはこちら



■昔と変わらぬ味の稚児餅
祇園祭の定番菓子、「稚児餅」。
いつ頃から稚児餅が「稚児社参」で献上されるようになったのかは定かでありませんが、「二軒茶屋中村楼」では古くから稚児餅が振舞われています。
稚児餅は竹串に刺した細長い形をしたお餅で、両面を焼き、表面には荒味噌(白味噌)が塗られます。稚児餅を実際に食してみると、お餅は柔らかく、そして荒味噌の甘さと香ばしさが口の中に広がります。
食べることで夏やせしなくなり、また疫病を除けると伝えられる稚児餅は、「稚児社参」を終えた翌14日から31日まで「二軒茶屋中村楼」にて求めることができます。

稚児餅


■室町時代末期創業の中村楼
祇園祭の歴史とともに「稚児餅」を大切に守り続けている「二軒茶屋中村楼」は、室町時代末期から約480年続く老舗。
もともとは門前で水茶屋(みずちゃや:お茶などを提供する茶屋のこと)を営み、その後、豆腐料理や菜飯、そしてお酒を提供するようになり、江戸時代末期には京都屈指の料理茶屋と広く知られるようになりました。
「二軒茶屋」の名前は、八坂神社の表参道に二軒の茶屋が向かい合わせに並んでいたことから、この名前が付けられたのだとか。現在は、甘味処と料亭を営まれ、甘味処では祇園祭に時期に「稚児餅」が味わえる他、季節ならではの甘味や名物「田楽豆腐」を召し上がることができます。また料亭ではお庭の景色を楽しみながら、季節の京料理を堪能することができます。

二軒茶屋中村楼


祇園祭とともに伝承され続けている「稚児餅」。
祇園祭にお越しの際は、「稚児餅」を食べて、厄除けを願われてみてはいかがでしょうか。


二軒茶屋中村楼

営業時間

11:00~20:00

定休日

水曜日
※祇園祭期間中の7月は、3日・8日・14日・22日・29日が
定休日となりますのでご了承ください。

お問い合せ

075-561-0016

URL

http://www.nakamurarou.com

住所

京都市東山区祇園町八坂神社鳥居内

アクセス

阪急電車 河原町駅より徒歩約15分
京阪電車 祇園四条駅より徒歩約10分


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