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山田松香木店(やまだまつこうぼくてん)

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  • 山田松香木店(やまだまつこうぼくてん)

最近ではお香やアロマテラピーなど、日常生活の中にも香りが取り入れられるようになりましたが、日本には、古くから香りを楽しむ文化がありました。
香木をたいて香りを鑑賞する香道は、華道・茶道と並ぶ芸道のひとつでした。
今回訪れた「山田松香木店」は、江戸時代から続く老舗の香木専門店です。
日本の香りの原点である香木の楽しみ方について、お伺いしました。

山田松香木店
植田 靖 様
河原 優華 様



■香木とはどういったものでしょうか。
香木とは、広い意味では樹木より採れる香料全般のことですが、通常は伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)を指します。
白檀は幹部の芯材を切り出してよく乾燥させ、使用します。
伽羅と沈香は樹木内に樹脂が蓄積し、長い年月をかけて香りが形成され、さらに熟成されたものです。




■日本では、いつ頃から香りを楽しむ文化が始まったのでしょうか。
香りの文化は、中国から仏教の伝来とともに飛鳥時代には伝わってきたといわれています。そのエピソードとして「日本書紀」には、推古3(595)年に淡路島に漂着した木を焚いてみたところ、大変良い香りがしたので、驚いた人々が朝廷へ献上し、聖徳太子が沈香と鑑定したことが記されています。平安時代には貴族の間で、香料を自身の好みに調合して薫物(たきもの)と呼ばれるお香をつくり、部屋で焚いて部屋や衣類に焚き込めるなど、教養・たしなみとして流行しました。
当店では寛政年間より、香木をはじめとする芳香性薬種(香原料)を専門に取り扱っています。




■香木にはどんな種類があるのでしょうか。
香木としては伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)の3種類があります。その中でも伽羅は、ベトナムのごく一部の地域でしか採れない貴重な香木で、樹木の内部に樹脂を溜めます。伽羅は数百年の間、土中に埋もれていたものを使います。数百年もの時間をかけて熟成された香りは深みのある香りが楽しめます。その芳しい香りで、簡単に見つかるのではと思われるかもしれませんが、熟練の職人さんたちではないと掘り当てることができません。さらに、今では伽羅の産出が少なくなっているので、金よりも価値が高いといわれるほど希少なものなんですよ。
香木の他にも、植物や動物から採れる香料があります。それらを調合して、線香や匂い袋をはじめとする商品をつくっています。



■店内はもちろん、お店の外にまで様々な香りが漂っていますね。その中でも香木の魅力とはなんでしょうか。
数百年の歳月をかけて、香りが熟成された香木。
香木は甘い香りがしたり、酸っぱい香りがしたりと複層的な香りが楽しめますので香りの奥深さを感じますね。また、晴れの日と湿気の多い日では香りの強さが異なり、湿気の多い日の方がより香りを強く感じられます。
香木と香原料を調合することで様々な香りをつくりだすことができます。その組み合わせは限りなく多く、線香や匂袋などでは数種から数十種類の香料を組み合わせて香りをつくり上げていきます。



お香初心者だった私でもその魅力をもっと知りたくなり、自分だけの香りをつくれる調香コースの「匂い袋作り体験」に挑戦してみました。
匂袋作り体験に使用した香原料は、白檀をはじめとする8種類。
手順としてまず、8種類の香原料を調合します。次に、自分の好きな香りのものを多めに加えます。ここで、京都らしい香りにしたいと思った私は、桂皮(けいひ※)を多めに入れました。最後に、きんちゃく袋に入れたら、私だけの匂袋ができ上がりました♪
体験教室には、この「調香コース」と、平安時代の香りを再現する「お誂(あつらえ)香房」、香りを聞き分ける「聞香(もんこう)コース」があります。
体験教室は、電話での予約が必要です。



※桂皮はシナモンともいい、京都銘菓「八つ橋」に使われているものです。

古の都人がつくりあげてきた香りの文化。
日本の香り溢れる「山田松香木店」で、あなたの好きな香りを見つけてみませんか。



アクセス

京都市営地下鉄「丸太町」駅下車 徒歩7分

所在地

京都市上京区勘解由小路町164

営業時間

10:00~17:30

定休日

年末年始、夏季休業(お盆期間)

お問い合せ

075-441-1123(体験教室は要予約)

URL

http://www.yamadamatsu.co.jp/

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