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吉靴房(きっかぼう)

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  • 吉靴房(きっかぼう)

「コンコンコンコン・・・」
京町家の落ち着いたたたずまいのお店の扉を開けると、中から木型を叩く音が聞こえてきました。
今回訪れた吉靴房は、オーダーメイドの革靴屋さん。1階の作業場を横目に奥の階段を上がると…。ギャラリーとなっている2階には、とてもユニークでお洒落な革靴が飾られていました。
「こだわりの革靴づくり」について、店長で靴作家の野嶋孝介様にお話を伺いました。

吉靴房  野嶋孝介様

■ご主人は静岡出身ということですが、なぜ京都の地でお店を始めようと思われたのですか?

店を始めたのは、今から3年前の2006年2月です。もともと日本の歴史、特に寺社や昔の風情ある街並みが残る京都が大好きで、ものづくりをするのであれば、この地でやりたいと考えていました。西陣は昔からものづくりが盛んで、特に職人さんが多い街なんです。だから京都ならどこでもよかったわけではなく、せっかくなら多くの職人さんがいて、ものづくりのこだわりや考え方が学べる西陣で始めたかったんです。
また、陶芸をやっていた叔父がアトリエに使っていた西陣の京町家がたまたま空いたので、そこでお店を始めることにしました。

■お店には、珍しい靴がずらり。どんな種類の靴が置いてありますか?また、靴づくりにはどれくらい時間がかかるのでしょうか?
革の素材を使って、革下駄、ミュール、つっかけ、短靴、ブーツ、サボなど、全部で23種類の靴をつくっています。
靴づくりはデザインを型紙をおこすことから始まり、裁断→漉き→製甲→釣り込み→底付→仕上げという工程を経て、1足の完成に約2日かかります。

■靴職人になろうと思ったきっかけを教えてください。

靴づくりを目指そうと思ったのは、23歳の頃。6歳からずっと剣道をやっていて、大学卒業後も、実業団に入るか公務員になって剣道を続けようと思っていました。しかし、ただ漠然とそれまで通りの生活を続けていても駄目だと思い、25歳までには、自分の人生の方向性を決めようと思いました。そこで「手に職をつけたい」と考え始め、ものづくりをやりたいと思うようになりました。はじめはスーツの仕立て屋として働きたいと思っていたのですが、靴に魅力を感じ始めて・・・。東京の浅草が日本でも有数の靴づくりが盛んな場所であることを知っていたので、思いのまま浅草に行きました。運よく、靴のメーカーに就職することができたんです。そこでは2年半、靴磨きや仕上げ作業、箱入れをやりましたが、肝心な靴のつくり方がわからないので、夜間の職業訓練学校に数ヵ月通い、靴づくりの基礎に触れました。その後、会社の社長に直接頼み込み、靴の製造企画、主に型紙の仕事をさせてもらうようになりました。会社での経験の後、東京の代官山で展示会を行い、そして京都へとやってきました。

■なぜ革にこだわるのですか?

坂本竜馬が草靴を履いている写真が非常に有名ですが、それまでの日本には革製の靴の文化がほとんどありませんでした。西洋から伝わった当初、日本では主に軍靴として使用されていました。それから100年以上たち、一般にも普及しましたが、もっと日本の風土に合った革製の履物をつくりたいと思ったんです。革は蒸れにくいので足の病気の予防になり、なんといっても靴づくりに適した素材なんです。それを、日本人が昔から愛用してきた伝統的な履物に取り入れていきたくて。なおかつ洋服にも和装にも合う靴をつくっていきたいですね。
うちの革靴は、主に「牛革」を使用しています。実は、牛革の大半は食用牛の皮から加工されています。うちでつくる靴は牛革が最適ですし、さらにはリサイクルにもつながりますからね。

■革靴の履き心地を教えてください。

お寺に行って、靴を脱いで板の間や畳にあがると、ひんやりして気持ち良いなって感じることはありませんか。うちの革靴では、板の間や畳にを素足で歩いている時の解放感や心地よさを心掛けています。

■靴づくりは根気のいるお仕事だと思いますが、靴をつくる上でのこだわりは何でしょうか。

もともと西洋の技術である靴づくりに、日本の文化・伝統・歴史とかけあわせることです。
そして、手づくりである以上は機械よりもうまく、お客様の足に合った靴をつくっていきたいです。左右が違うだけでも商品になりませんからね。デザインの企画から仕上げまで気を抜くことができません。本来、靴づくりは工程を分けて行う仕事なんですが、うちはすべて1人でやっています。最初から最後まで、責任を持ってつくりたいんです。
たくさんの人にうちの靴で足もとを飾っていただけるように、もっともっと靴づくりを貪欲に学び、よりよい履物をつくっていきたいと思います。















こちらでは2年半前から靴づくり教室も始められ、いまや常に予約待ちの状態なんだとか。革での靴づくりにこだわった吉靴房の靴。お手入れをきちんとすれば、一生もつ品です。
あなたも自分の足、スタイルに合った靴を吉靴房でつくってみませんか。

吉靴房

アクセス: 市バス「今出川大宮」下車 徒歩約5分
市バス「堀川寺ノ内」下車 徒歩約5分
営業時間: 9時~16時(月・金)
14時~17 時(土・日)
制作日:    火・水・木
※制作日は、店舗はお休みです
住所:     京都市上京区大宮通寺之内下ル花開院町111-2
お問い合せ  075-414-0121
URL:http://www.kikkabo.jp/

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