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千本ゑんま堂(引接寺)

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  • 千本ゑんま堂(引接寺)

子どもの頃に「悪いことをしたらゑんま様に舌を抜かれるよ」と、言われたことはありませんか?
千本ゑんま堂は、本堂に怖い顔をしたゑんま様をおまつりされているお寺。
今回は、千本ゑんま堂について、ご紹介します。

■千本ゑんま堂
かつて平安京の主要道路であった朱雀大路(すざくおおじ)※。千本ゑんま堂のはじまりは、朱雀大路頭に、小野篁(おののたかむら)が閻魔(えんま)法王を安置したことによると伝えられています。
当時、この辺りは「蓮台野(れんだいの)」と呼ばれ、平安京の三大風葬地のひとつでした。現代は道路が整備され住宅地となっていますが、当時は野原が広がる北のはずれの地だったため、死体を雨風にさらす葬り方(風葬)をしていたそうです。そこで篁は、この風葬地の入口に自ら刻んだ閻魔法王を、祠(ほこら)を建てて安置し、死者の魂を弔ったといわれています。死者の魂をお送りし、塔婆(とうば)供養と迎え鐘を用いて先祖の魂を再びこの世に迎えて供養しました。現在でもこの風習は残され、お盆に「お精霊(しょうれい)迎え」として行われています。
お堂が建てられたのは、平安時代の寛仁元年(1017)に定覺(じょうかく)上人が引接寺(いんじょうじ)として開山した頃。その後、応仁の乱でお堂と閻魔法王は焼失しますが、長享2(1488)年に閻魔法王は新たにつくられ、現在でもゑんま堂として厚く信仰されています。

※朱雀大路は現在、千本通(せんぼんどおり)と名称が変更しています。
■ゑんま様について
ゑんま様はなぜ怖い表情をしているのか?
ゑんま様は、死者を地獄へ送るために怖い顔をしていると思われてしまいますが、実はとても良い仏様なのです。ゑんま様のお仕事は、死者の送り先が天国か地獄かを判断する裁判長の役割を担っています。ゑんま様は死者を三悪道(地獄・飢餓・畜生)の道に行かせないように、怒りの表情で地獄の恐ろしさを語り、嘘をついた人間には「舌を抜くぞ」と説いているのです。
裁判長であるゑんま様の両脇には、検事役である司命尊(しめいそん)と書記役である司録尊(しろくそん)がひかえています。司命尊は死者の生前を閻魔帳に記録する重要な役割を持ち、司録尊はゑんま様の裁判の様子をしっかりと記録する役目。約1週間の公正な裁判によって、死者は天国か地獄行きかが決められるのです。
また、ゑんま様を補佐する人物として、小野篁がいたといわれています。


■平安京のエリート 小野篁
平安京のエリートとしても名高い人物である小野篁。才知にあふれていた篁は若くして宮中に仕え、百人一首に収められるほど和歌などを詠むのも上手かったそうです。さらになんと、あの世とこの世を行き来する神通力を持っていたといわれています。昼間は宮中に仕え、夜になると人間界から閻魔庁に赴き、ゑんま様の行う裁判の補佐をしていたと伝えられています。
■ゑんま堂狂言
ここ千本ゑんま堂のみどころには、毎年2月3日の節分と5月1~4日に行われる「ゑんま堂狂言」があります。ゑんま堂狂言は大変人気があり、京都三大念佛狂言のひとつにも数えられています。織田信長が上杉謙信に贈った狩野永徳筆の「洛中洛外図屏風」にも狂言の様子が描かれており、室町時代からゑんま堂狂言があったとされています。
狂言といえば台詞がないのが普通ですが、ゑんま堂狂言にはなんと台詞があり、内容もわかりやすいので、若い人からご年配の方まで楽しめます。


境内にはその他に、花冠ごと散る珍しい桜「ふげんぞう桜」や、紫式部供養塔、市の文化財指定の梵鐘など見所もたくさんあります。
千本ゑんま堂のご住職からは、「今までの人生で悪いことをしてきた人はここに来て、ゑんま様にお参りをして心を改めてください。そして良いことをたくさん閻魔帳に書いてもらえるように精を出してください。」とのお言葉をいただきました。
実は優しい心を持ったゑんま様。みなさんも千本ゑんま堂を訪れてみませんか。



アクセス 市バス「千本鞍馬口」下車 徒歩3分
市バス「乾隆校前」下車 徒歩3分
住所 京都市上京区千本通蘆山寺上ル閻魔前町34番地
参拝時間 自由
お問い合せ 075-462-3332
URL http://yenmado.jp/

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